生きていくなかで、仕事とか家庭とか、あまり分けていなくて・・・ どこにおいても、自分が自分らしく、自分の思いを伝えていける状況というのをつくっていけたらなって。
国際CSV事業部
3年生 / 後藤昌代
2017年06月16日 取材
今回は、国際CSV事業部歴3年生の、後藤昌代さんにお話を伺いました。
運転士さんの「心の安らぎ」だとか、「やさしい気持ち」が生まれてくる。それを外に向けて何かできないかな?という思いで、3年ぐらい前からスタートしたんです。

現在の事業内容としては、トラックに子供の絵をラッピング(貼り付け)することが主なのですが、

なぜこの事業が始まったかというと、4年前に弊社で死亡事故を起こしてしまったことがきっかけでした。

弊社の社長は小さい頃からトラックが大好きで、大きくなったらトラックの運転士になることを夢みてきたんですが、大好きなトラックが事故を起こしてしまったことで、トラックは凶器になる、世の中にあってはいけないものなのではないか??というぐらい、色々とすごく悩まれたんです。

 

でも「やっぱりトラックが好きやろ?」って、色々な方からアドバイスをいただいたりしながら、続けてはいたのですが

そんなある日、安全標語に子供さんの書かれた標語や絵が使われている工場があるというお話を聞いたんですね。

トラックでも、運転士さんのお子さんの絵とか写真を運転席に飾ることがよくあるのですが、そういうものを側に置くことによって、運転士さんの「心の安らぎ」だとか、「やさしい気持ち」が生まれてくる。それを外に向けて何かできることはないかな?という思いで、3年ぐらい前から、“トラックに子供達の絵をラッピングする” カタチがスタートしたんです。

 

始まった当初は自社の車両に対してだけだったんですが、徐々に同じ業界の方からも「ウチも誘ってほしい!」とお声を頂きはじめて、その方々にも行っていくうちに、この取り組みって優しさがひろがっていくよね。って感じ始めました。

そして、同じような思いをもった人に対して、もっとアピールしていくことができないかなぁ、と思いながら取り組んでいます。

 

今のところは日本国内だけの取り組みなんですが、海外にも広めていくにあたって、中国の方にも参加していただきながら、下準備を進めています。

 

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どこにおいても、自分が自分らしく、自分の思いを伝えていける状況をつくっていけたらなって。

この仕事は自分が選択したわけではなくて、もともとは本社で管理業務(経理・総務関係)をしていたんですが、そちらからシフトしてきたんです。外でしゃべれる人間がいなかったからかな (笑)。

私は、宮田運輸に入る前のお仕事で、お客さまとお話させて頂くことにも慣れていましたので。

 

この事業では、経営者さんとお話しさせていただく機会が多いのですが、本当に様々な志やお考えをお持ちの方がいらっしゃるな~と感じています。そのみなさんが持っていらっしゃる、「やさしさ」や「思いやり」を、もっと発揮できる場所としてご活用頂いたり、笑顔が増えるところにしていければいいなという思いでさせてもらっています。

 

私は、「仕事だからこう」とか、「家庭だからこう」、という分けた考え方を持っていないんです。

どこにおいても、自分が自分らしく、自分の思いを伝えていける状況をつくっていけたらなって。

親に対してもそうだし、子供に対してもそうだし、どこに対しても同じ感覚で、今お話していることとかも、やさしさとして繋がっていけばいいな、と思います。

前向きに考えていると、不思議とそういう出逢いがあるんですね。

相手の方にも、会話の中で感じて頂いたことを、他でも役に立ててもらえたらいいな、と思います。

 

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そのひとにとってはそれが大切。
そういったことをしっかりと受けとめながら、繋がりながら、こういう活動をどんどん広げていきたい。

もっとこの事業のカタチが広がるかなぁと思っていたんですが、ラッピングをして頂くにも費用がかかるんですね。

お話は頂いていても、結局、費用的な部分で経済価値を生み出すというのはなかなか難しくて、事業には結びつかない。いいことをする人ってたいがいそこで止まるんですよ。

お金をからめると、いいことでは無くなってしまうような気がするんですね。

 

ロゴにもなっているんですが、ひとりひとりのやさしい気持ちが未来をつくっていくんじゃないかなって思います。

この事業を通して、全く知らない人とお話をさせて頂く中で、いろんな人の思いに触れる機会が増えたんですね。

自分自身の持っている「考え・思い」ってありますでしょ?でもそれって、本当に一部の「考え・思い」でしかすぎない。

世の中には自分と違う考えの方が沢山いて、どれが正解で、どれが間違っているとかいうものはないんだなぁ~と感じるようになったんですね。

もしその人の考えが自分の「考え・思い」とは真逆なことであったとしても、その人が、本当に世の中のため、ひとのため、と考えながら取り組もうとされていることなのであれば、基本的には同じ「やさしさ」からくるものなんだな、と思います。

 

そのひとにとってはそれが大切。

そういったことをしっかりと受けとめながら、繋がりながら、こういう活動をどんどん広げていきたい。

「そうじゃないんですよ、こうなんですよ」じゃなくて、「そうですか、そういうカタチでもできればいいですよね~」と。

仕事に限らず生きていくうえで、そんな風に人との関わりができればいいな~と、最近すごく感じています。

相手にどう思われるかが大事なのではなくて、自分がどう思って、どう生きていくのかが大事

こんな風に前向きに思えるようになったのは、ここ2.3年。

 

それまでは、こうあるべきだとか、会社に来てるんだからこうやって仕事をしないといけないとか、すごく凝り固まった考えを持っていたんです。

世の中は思い通りにはならないことが多いけど、ならないことに対して、どうすることもできない自分にも腹立たしくて、すごくしんどい時期もありました。

 

そんなある時、社内勉強会で自分自身の人生のふりかえりを発表させて頂く機会があったんですね。

その中で、「ひとりで生きているわけじゃないんだなぁ~」とか、「こういうカタチでこういう風に関わってきたから、今のわたしがあるんだ」と思えるきっかけを頂いたんです。

 

誰だって人と繋がっているし、人と関わる中で色々なことを得ながら生きている。

それが実感できるようになってはじめて、自分と全く違う考えの方に対しても、その人はその人なりに生きようとしているんだと受けとめることができたり、共に寄り添いながら生きていけたらいいな、と思えるようになってきたんです。

それからは何事にも動じなくなったし、気分的にもすごく楽になりました。

 

相手にどう思われるかが大事なのではなくて、自分がどう思って、どう生きていくのかが大事。

口で言うのは簡単だけど、自分の中に落とし込むのは難しいことなんですね。

それが、最近になってようやくできるようになってきたんですよ。

 

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Thank You Message

インタビュワー 福本彩華さんから 後藤昌代さんへ、インタビュー体感後のメッセージです。